黒豹（メラニスティックベンガル）産まれました♡

2021-02-20 10:12:07　ベンガル猫

☆3月10日追記　ご予約頂きました☆

夢猫庵初のメラニスティックベンガルが産まれました
パパ猫はシルバーの棗くん、ママ猫はブラウンの胡桃ちゃんです。
棗にとっても胡桃にとっても初めての仔猫です。胡桃ちゃん、初産でしたが頑張って子育てしてくれてます

我が家の場合、これまで、a遺伝子を持っているのが引退した佐保姫だけで、オーディンもマーキュリーも持っていなかったのでメラニスティックベンガルは産まれませんでした。世代が変わり、佐保姫のa遺伝子がダリルを経て胡桃に受け継がれました。そして期待の新人パパ猫の棗がa遺伝子を持って来てくれたため、めでたくメラニスティックベンガルの誕生となりました

ところで、メラニスティックベンガルについてネット上で、ちょっと誤解があるなぁ～と思うことがありますので以下に記載します。
メラニスティックベンガルは突然変異ではありません。
両親猫がそれぞれノンアグーチ（aと表記します。）を持っていて、両方から受け継ぐことで産まれてきます。

以下、めっちゃ簡単に言いますね。
縞模様を表現するアグーチ（Aと表記します。）と縞模様にならない（表現しない）ノンアグーチ（a）は対立遺伝子です。
両親猫からAまたはaを、それぞれひとつずつ受け継ぎます。
Aはひとつでも受け継いだ場合は縞模様（ベンガルの場合スポテッドタビーまたはマーブルドタビー）がでますが、aはふたつそろって初めて「縞模様にならない」が表現します。アグーチの遺伝子座がA/aであれば、仔猫は縞模様（スポテッドタビーまたはマーブルドタビー）がでます。a/aであればメラニスティックベンガルです。よって、メラニスティックベンガルは突然変異ではありません。

メラニスティックベンガルは劣性遺伝子を持っているため、病気になりやすいというのも誤解です。
昔はAのようなひとつで表現する遺伝子を優性遺伝子、ふたつ揃わないと表現しない遺伝子を劣性遺伝子と呼んでいましたが、優性遺伝子が「優れている」わけでも、劣性遺伝子が「劣っている」わけでもないため、現在はひとつで表現する遺伝子を顕性遺伝子、ふたつ揃わないと表現しない遺伝子を潜性遺伝子と呼びます。優性遺伝子劣性遺伝子というのは対立する遺伝子の中で、表現されやすい表現しにくいという意味であり、優れている劣っている意味ではありません。大事なことなので二回書きました。

劣性遺伝子は潜性遺伝子と呼ばれるように表現されにくいだけで、佐保姫から胡桃に受け継がれたように隠れて子孫に受け継がれますので、消えてなくなるわけでもありません。メンデルの法則で普通に説明できますよ。

メラニスティックベンガルが産まれる確率ですが、両親猫が持っている遺伝子によりますので、一概に0.375％ってのも間違いだと思います。
我が家では初めてのメラニスティックベンガルですが、0.724％の結果となります。今後、棗と胡桃の組み合わせではメラニスティックベンガルが8分の1、シルバーベンガルが8分の3、ブラウンベンガルが8分の3、シルバースモークが8分の1の確率で産まれます。ですが、これはあくまでも机上の計算なので、実際に産まれるかどうかは神のみぞ知るです。

最後に、メラニスティックベンガルはa/aなのに模様が見えるじゃん？と不思議ですが、これはフェオメラニンに対するアグーチ遺伝子の影響が限定的なため、ベンガルの場合、単色の黒ではなく光の加減で模様が見えるのだそうです