シルバーベンガルはシルバーベンガル同士の交配で？

2022-08-26 16:22:33　ブリーダー

2022年4月15日生まれのシルバーベンガル女の子です
お顔に少しターニッシュが出てますが、紛れもなくシルバーベンガルです。
パパ猫はシルバースポテッドタビーの棗くん、ママ猫はブラウンスポテッドタビーの茱萸ちゃんです
（この仔猫は、おうちを募集中ですので、気になる方は是非お問い合わせください）

先日、シルバーベンガルはシルバーベンガル同士の交配じゃないとダメなんですよね？って話がありました。
う～ん・・・どうなんでしょう？
私個人の考えでは、別にシルバーベンガル同士の交配でなくても良いと思っています。
現に、キャットクラブにもそのような規定はありませんし。

この上下の写真は、我が家の将来のママ猫シルバーベンガルの鬼灯（ほおずき）ちゃんです
鬼灯ちゃんはターニッシュがほどんどなく完璧に美しいシルバーベンガルです
鬼灯ちゃんのパパ猫はブラウンマーブルドタビーのダリルくん、ママ猫はシルバースポテッドタビーの槐ちゃんです。
ね？パパ猫はブラウンマーブルドタビーなのに、めっちゃ綺麗なシルバーでしょ？

元々、ベンガルってのはブラウンなのですよ。で、シルバーを出すために遠い先祖にアメリカンショートヘアなんかを掛け合わせてるわけです。
（今では、ベンガルにアメショを掛け合わせてはいけませんし、それで産まれた仔猫はベンガルではありません。）

シルバーの遺伝子は、inhibitedインヒビテッドという、毛の根元が黒くなるのを阻害する（つまり毛の根元が白くなる）遺伝子が発現してるので、もともとはブラウンのはずのベンガルがシルバーになります。（ターニッシュとは、シルバーベンガルの毛にブラウンの痕跡が出ることです。）

記号で表すとIがシルバー、iがブラウンです。遺伝子は両親から一つずつ受け継ぎますので、IIまたはIiはシルバー、iiのみブラウンです。
シルバーは顕性遺伝（優性遺伝）なので、Iを持っていれば必ず発現します。隔世遺伝はあり得ません。

ブラウンの両親からシルバーが産まれることはありません。もし産まれたなら、それは両親どちらかの登録毛色が間違っているってことです。

うちの棗はターニッシュが強いので、よく「ブラウンじゃないんですか？」って聞かれますが、ブラウンではありません。シルバーです。これはキャットショー出陳時に審査員さんに確認済みです。そして、棗とブラウンのママ猫の組み合わせでシルバーが産まれますので、棗がシルバーなのは確定の事実です。

いままで、ふたりかな？電話で、お宅の棗くんはブラウンじゃないんですか？って言われたことあります
え何故名乗りもしないあなたにそんなことを言われねばならんのかと思いましたが、上記を説明して差し上げたことがあるんですよ

で、話が逸れましたが、シルバー同士の交配でないとっておっしゃる意味は、シルバーはIIでなければならないってことかな？と思います。
でも、シルバー同士の交配でも両親がIi同士のシルバーなら、4分の2の確率で仔猫はIiのシルバーですよね。

両親がIIであることを確認するためには仔猫を産ませてみて、何匹産まれてもシルバーしか産まれない組み合わせなら、それはIIです。
でも、何匹シルバーが産まれても1匹でもブラウンが産まれるなら、その両親はIiです。

上の二枚の写真は、ママ猫のシルバーベンガル槐ちゃんです。
お顔と胸のあたりにターニッシュが出ていますが、それでも美しいシルバーベンガルです槐ちゃん、鬼灯ちゃん、そして最初の写真の茱萸ベビーもみんなIiのシルバーベンガルです。

シルバーはIIでなければならないとは私は思っていないので、そこまで拘るつもりはありません。拘りたいブリーダーさんがいらっしゃることは否定しませんし、ブリーダーとして拘りがあるのは良いことだと思います。
でも、なぜシルバーベンガル同士の交配でないとダメなのか？ってわからず、ただ言ってるだけなら、まあ、ちょっとねって感じです。