ベンガルには生肉を食べさせるべきか

2024-12-31 15:37:53　ブリーダー

本日の話題は適切な写真がありませんので、うちの販売中の可愛い仔猫たちの写真を掲載します。
なので、本文と写真は全く関係ありませんので、ご承知おきください

先日、x（旧Twitter）で見かけた話題ですが、アメリカでペット用の冷凍生肉フードを食べた飼い猫が鳥インフルエンザで死亡したそうです。

死亡した猫たちは完全室内飼育で、鳥インフルエンザのキャリアである野鳥との接点がないため詳細に調べたところ、冷凍生肉フードから鳥インフルエンザが確認され、その商品はリコールとなったとのことです。

念のために申し添えておきますと、その商品は日本では流通がないそうです。

その冷凍生肉フードの話題で思い出したのですが、時々、「ベンガルには生肉を食べさせた方が良いんですよね？」とか「ベンガルには生肉を食べさせないといけないんですよね？」といったご質問を頂きます。

高倉の私見ですが、ベンガルに限らず、飼い猫のイエネコ種に生肉を食べさせる必要はありません。
と、お返事しています。

ベンガルに食べさせてる生肉って冷凍商品ですよね？
一度、流通に乗った精肉ですよね？
それってわざわざ食べさせるメリットありますか？

生肉を食べさせるメリットに酵素が効くという方がいますが、その酵素はなんていう名前でどんな働きをする酵素ですか？って尋ねてみてください。「酵素は酵素よ」っておっしゃると思います。っていうか実際、私はそのように言われました。

酵素って例えば、でんぷんの消化を促す酵素はジアスターゼと言う名前があります。リパーゼは脂質を分解する消化酵素です。
こういう名称の酵素がここに効くのよと言った説明がなく、酵素が効く、酵素が良いって言われてもね。

生肉を食べさせるデメリットは、食中毒や寄生虫、細菌やウイルス感染です。一度流通に乗った精肉はたとえ新鮮であっても精肉なのですよ。カンピロバクターやサルモネラは冷凍しても死滅しません。精肉は基本、過熱して食べることを前提としているのです。

あとは栄養面でのデメリットもあると思います。精肉は猫に必要な栄養が全て整っているわけではありません。仮にね、鶏とかひよことか生きてる動物を丸ごと1匹、頭の先からつま先まで内臓も全てそのまま、食べられない部位は猫が自分でペッと吐き出すって感じで与えるなら、まあ生肉を食べさせるのも栄養的にはありかな？とは思います。

ですが、現実問題として難しいですよね？私には無理です。うちの可愛いベンガルたちに生餌は与えたくないです。

精肉の冷凍生肉を食べさせても結局は総合栄養食を一緒に食べさせる訳ですが、そうすると栄養が偏った生肉の分、総合栄養食の量が減ってしまいます。全体的に考えると総合栄養食だけを食べることに比べて栄養が偏ることになります。

生肉を食べさせるメリットは（何に効くのかどんな作用があるのか？名前もわからないけれど？）酵素だとして、食中毒や寄生虫、細菌やウイルス感染と栄養が偏るデメリットに比べて、それでも与えるべきでしょうか？
デメリット（欠点）というよりリスク（危険性）が高すぎませんか？

猫に生肉を与えることの危険性はネット上でもたくさんの獣医さんたちが警告しています。
参考にするなら、ベンガルに生肉を与えている方のyoutubeよりも、獣医さんたちの記事を検索してみてください。

Cattery夢猫庵では仔猫をお迎え頂いてもフードのサブスクは一切ございません。
ベンガル猫には生肉を食べさせる必要はありません。是非、安全な総合栄養食を与えてやってください。

2024年最後のブログ記事となりました。
今年もたくさんのご家族さまと素晴らしいご縁を頂き、誠にありがとうございました。
来年は夢猫庵開業10周年です。来年もCattery夢猫庵をどうぞよろしくお願いいたします。