ブリーダー紹介
はじめまして!
ベンガル猫専門ブリーダーCattery夢猫庵の高倉千草と申します。
このページでは、私がブリーダーになるまでのお話を掲載しています。
つややかでキラキラと輝く被毛と筋肉質な体格。
まるで豹のように野性的で精悍な外見を持った美しい家庭猫。
それがベンガルを初めて知ったときの私の感想でした。それからは彼らの虜で、「ベンガルを育ててみたい!」「ベンガルのブリーダーになりたい!」と思うようになるまでに時間はかかりませんでした。
しかし、ベンガルのブリーダーになるためには、たくさんの困難がありました。
そもそもブリーダーになるには資格を取るか、ペット関係の実務経験を積んだのちに県に動物取扱業の届けを出し、動物取扱責任者にならなければなりません。
さらにブリーダーとして正式なCatteryキャッテリー(猫舎)を名乗るにはTICAに登録しなければいけません。
TICAは国際的にベンガルの血統書も発行している機関で、何をおいてもTICAに登録をしたいと思っていましたが日本語表記がないため申請も一苦労です。
そのような中で、今はブリーダーを引退されて後進のブリーダーの指導をされている「猫の師匠」に出会いました。
「猫の師匠」は、命を扱うブリーダーが趣味や片手間でできるものではないこと、子猫を販売して1円でも御代を頂戴するならば、プロとして仕事として、真剣に取り組まなければならないことを教えてくださいました。
そんな「猫の師匠」の厳しいご指導のもと晴れて動物取扱業者としての登録をすることができ、そして念願のブリードキャットを手に入れTICAへも無事に登録することができました。
Cattery夢猫庵は規模の小さなブリーダーではありますが、趣味のバックヤードブリーダーではありません。
命あるベンガル猫の繁殖を衛生管理・健康管理に細心の注意を払い、家族同様に慈しみながらも、仕事として真剣に取り組んでいるプロのベンガルブリーダーです。
精悍でしなやかで美しく、それでいて人懐こく可愛らしいベンガルの魅力を、みなさまにお伝えしていきたいと願っています。
今でこそまわりの人たちに「猫は室内で飼いましょう!」とか「猫には予防接種を受けさせましょう!」とか「猫の餌は良い物を選んで与えましょう!」など適正飼育・終生飼養を熱く語っている私ですが、ホンの数年前までは猫に関する知識がまったくないままに外飼いをしていたことがありました。
その猫たちに何と可哀相なことをしたことかと今でも申し訳なく後悔する毎日です。
ある時。我が家の敷地のあちこちで、野良猫が育児放棄したと思われる、まだ生々しいへその緒が付いたままの子猫を4匹拾いました。
前夜から激しい雨が降り、子猫たちはずぶ濡れでした。駐車場の水たまりに浸かってしまっていた1匹は残念ながら、すぐに虹の橋を渡ってしまいました。
まだ生きている3匹をドライヤーで乾かし急いで猫用ミルクを買いに行きました。
以前拾った子猫たちは多分生後一か月ほどだったと思いますが、この時のような目も開かず、へその緒が乾いていない子猫は初めて見ました。
獣医さんからは3匹で人間(猫)関係が完結するから懐かないよ、誰かに貰ってもらったほうが良いよと言われました。
ですが、どの仔を手放すか?など考えられず、3匹ともうちの仔にして、私の4人の子供たちと一緒にインターネットの子猫の育て方を参考に、ミルクを飲ませたり、排泄の世話をしたり、離乳食を作って食べさせたりして育てました。
ミルクを飲ませるときにミルクの勢いが強すぎて、ミルクが子猫の小さな鼻からあふれてしまったり、子猫の寝室にしていた段ボール箱がうんちまみれで大慌てだったり、便秘が続いて獣医さんに浣腸の仕方を教わったり。
家族総出で育ててきました。子猫を育てることは手間もかかるし時間もかかるしとても大変でしたが、この子猫たちを育てることで楽しい思いもたくさん経験しました。
そして私たち人間を疑いもせず懐いて甘えてくるその姿に、私たち家族は仕事や人間関係の日々の疲れが吹き飛ぶことも知りました。
人の手で大切に育てることで、猫が人にこんなに懐くものだと知りました。
いま、この猫たちは出自こそ雑種の野良ではありますが、とても人懐こく美しく綺麗な猫に育っています。この猫たちは今後も我が家のアイドル、我が家のペットとして完全室内飼育そして終生飼養します。
Cattery夢猫庵はこれらの経験を生かし、ベンガルの子猫の販売を通して飼い主さまやご家族さまに、猫の適正飼育・終生飼養をお伝えしていきたいと考えています。